追伸
プレイステーション2の修理受付(ソニーのアフターサービス)が本日をもって終了する。
どんなに素晴らしい物にも終わりは訪れる。
プレイステーション2 君と過ごしたあの夏を 僕は忘れないよ
と、感慨にふけってみたが、プレイステーション2で遊んだことがないので特に思い出はなかった。
昔、3DSが発売されたころ、それがどうしても欲しかった私、幼いながらに家が貧乏なことは理解していたが父に誕生日に買ってほしいとねだると、古本市場に連れて行ってくれた。
中古でも嬉しいなと思っていると、父は入り口わきにあるワゴンコーナーの中からワンダースワンを手にとりレジへ。
お値段100円である。
ソフトは次の誕生日まで待てとのことだった。
帰り道で必死に涙をこらえたことは生涯忘れることはないであろう。
ちなみに次の誕生日、私がソフトをねだることはなかった。私の前でワンダースワンが起動することもなかった。
その年のプレゼントは近所の松屋で食べた晩ご飯の牛丼大盛りである。
ワンダースワンに比べれば価格はグレードアップしている。
牛丼を味わいながら、それを誇らしくさえ思ったものである。
あれから時がたち、私は働き始めた、そしてプレステ4を購入した。
だが思い出はまだない。
もう出来ないのかもしれない。
ワンダースワン きみとであった あの冬を ぼくはわすれないよ